カードローンとキャッシングの金利はどう違う？～金利の計算方法と節約術を徹底解説

銀行系カードローンと消費者金融キャッシングは、それぞれ以下のような特徴を持っています。

■銀行系カードローン

• 銀行が提供するカードローンで、最大年率18%以下の低金利で借り入れができる
• 信用情報や収入によって、個人ごとに金利が変動する
• 審査が厳しく、即日融資が難しい場合もある
• 残高スライド元利定額リボルビング方式が多く、返済額は借入残高に応じて減少する

■消費者金融キャッシング

• 消費者金融が提供するキャッシングで、最大年率20%以下の高金利で借り入れができる
• 一律の金利で、審査基準や収入に関係なく同じ金利で借り入れができる
• 審査が緩く、即日融資が可能な場合も多い
• 借入時残高スライド元利定額リボルビング方式が多く、返済額は借入時の残高に応じて固定される

これらの特徴から、銀行系カードローンは低金利で長期的に借り入れる場合におすすめです。一方、消費者金融キャッシングは高金利ですが、審査が早く短期的に借り入れる場合におすすめです。

では、具体的にどのくらい金利に差があるのでしょうか。例えば、10万円を1年間借り入れた場合を考えてみましょう。銀行系カードローンの平均的な金利は14.5%です。消費者金融キャッシングの平均的な金利は18%です。この場合、銀行系カードローンでは年間の返済額は11万円です。消費者金融キャッシングでは年間の返済額は11万8000円です。つまり、銀行系カードローンの方が年間で8000円もお得になるということです。

また、返済期間にも違いがあります。銀行系カードローンは残高スライド元利定額リボルビング方式が多いので、借入残高が減るにつれて返済額も減っていきます。消費者金融キャッシングは借入時残高スライド元利定額リボルビング方式が多いので、借入時の残高に応じて返済額が固定されます。例えば、10万円を毎月1万円ずつ返済する場合を考えてみましょう。銀行系カードローンでは、最初の月の返済額は1万2100円ですが、最後の月の返済額は1万100円になります。消費者金融キャッシングでは、最初から最後まで毎月1万1800円の返済額です。つまり、銀行系カードローンの方が早く完済できるということです。

金利の計算方法を知ることで、借り入れや返済のシミュレーションができるようになります。金利の計算方法には、実質年率と日割り計算法があります。

• 実質年率
  • 金利を年単位で表したもので、借り入れや返済の総額に対する割合を示します
  • 例えば、10万円を1年間借り入れて11万円返した場合、実質年率は10%です
  • 実質年率は借り入れ先や契約内容によって異なりますが、法律で最大年率18%以下（消費者金融キャッシングは20%以下）と定められています
• 日割り計算法
  • 金利を日単位で表したもので、借り入れや返済の日数に対する割合を示します
  • 例えば、10万円を30日間借り入れて10万3000円返した場合、日割り計算法では1日あたり100円の金利がかかっていることになります
  • 日割り計算法は実質年率から求めることができます
  • 例えば、実質年率が14.5%の場合、日割り計算法では0.0397%（14.5÷365）となります

金利を節約するためには、以下のようなコツがあります。

• 借り入れ期間を短くする
  -借り入れ期間が長いほど金利が多くかかるので必要な分だけ借りて早めに返すようにしましょう
• 返済方法を工夫する
  -毎月一定額ではなく、余裕があるときに多めに返すようにしましょう
• 返済額が減るほど金利も減るので、早期完済につながります
• 借り換えを検討する
  -金利の高い借り入れ先から金利の低い借り入れ先に借り換えることで、金利を節約できます
• 一本化を検討する
  -複数の借り入れ先から一つの借り入れ先にまとめることで、管理がしやすくなり、金利も安くなる場合があります